研究者名 | 所属機関 | 研究課題 | 助成額 (万円) |
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保仙 直毅 アブストラクト 研究報告書 | 大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学 | 血液がんに対する新規CAR-T細胞療法の開発 | 1,000 |
我々が自作した10,000クローン以上の抗骨髄腫細胞モノクロ―ナル抗体の中から見出した骨髄腫特異的抗体R8H283はCD98hcを認識するが、CD98hcを発現する正常リンパ球には結合しない。本研究において、CD98hcに付着する糖鎖の違いが、正常な白血球にR8H283が結合しない原因である可能性を示した(Hasegawa, K.,et al. Sci Transl Med 14:eaax7706, 2022) 。さらに、我々は、抗AML細胞株モノクロ―ナル抗体を約14,000クローン作製し、その中からCD34+CD38-AML幹細胞を含むAML細胞に結合するが正常造血細胞に結合しない抗体としてKG2032を同定しその標的抗原も同定した。KG2032をもとに作製したCAR-T 細胞は in vitro、in vivo で有意な抗 AML 効果を示した。現在臨床応用へ向けて研究を進めている。 |