先進医薬研究振興財団は昭和43年に設立以来、毎年12月に「精神薬療分野」の研究助成の成果を発表する「研究報告会」を
開催しております。本年も12月5日(金)に第41回「精神神経系薬物治療研究報告会」を千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)
において開催しました。
当日は、全国の主要な医療機関や研究施設から代表的研究者、大学教授などを中心に188名の参加を得て、午前11時より
九州大学大学院教授 神庭重信先生の開会挨拶がなされた後、財団の評議員、選考委員など7名を座長として、10演題(口演)と
24演題(ポスター)の発表があり活発な討論が行われました。
最後に岡山大学大学院教授 黒田重利先生を座長として、国立精神・神経センター総長の 樋口輝彦先生より
「向精神薬開発の現状と課題-グローバル開発時代を迎えて-」と題した特別講演が行われ、本邦でクローズアップされて
久しいDrug Lagの問題についてお話しを頂きました。Drug Lagを縮めるためには各方面、関係者が全体で取り組むことが重要である、
また最も有効と考えられているのがグローバル治験であると論じられ、講演を終えられました。
引き続き、本財団理事長 古野洋一から、特別講演の演者 樋口輝彦先生にお礼を述べると共に、助成交付金の実績、
平成21年度 精神薬療分野 助成事業の件につき説明があり、最後に『本日ご発表の先生方の研究がさらに進展し、
実際の治療現場に役に立つ事を祈念しています』との閉会の挨拶があり、盛会裏に終了しました。
ポスター会場 | 黒田 重利教授 |
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